sige

しおみまき

ここそこにひとえまぶたのともがいてあおきはな緒のいちばのように

ここそこにひとえまぶたのともがいてちゃちゃつぼちゃつぼうつぼのかづら

ここそこにひとえまぶたのともがいてsigeとわたしは猫語ではなす

ここそこにひとえまぶたのともがいていのるきもちでさがしたいのり

のどぼとけひろいあつめてかごのなか雲がながれるこぼさぬように

のどぼとけひろいあつめてかごのなかガーゼかぶせてひとやすみする

のどぼとけひろいあつめてうつわ屋さんsigeの戸だなをしゃがんでながむ

かごの中ぶちまけみればアメガフルsigeのちひさなちひさなにわに

かごの中ぶちまけみればアメガフルあすふぁるとからからめるぷりん

かごの中ぶちまけみればアメガフルぶちまけみればメロンドロップ

ひんやりとゆびにとまれり七月のかえるかしこくまなこをとじる

いつになく花を浮かべて水のうえおもいがつのるわたしはこころ

花浮かべそらをとんでもなながつのおもいがつのるわたしはこころ

ぬけがらのころんころんとセミコロンゆび吸いながらとわのゆふぐれ

ぬけがらのころんころんとセミコロンもがくもがくももがくもがくれ

ぬけがらのころんころんとセミコロンたらいたいらならたいの怠惰

ぬけがらのころんころんとセミコロンしゃあしゃあしゃあと木々も老けゆく

ぬけがらのころんころんとセミコロン自意識だけの残り香である

ぬれたままぐるぐる巻いてしまいこむ首すぢだけが熟れてゆくなつ

まちうけのみみをはさんで西がはのくびすぢだけが熟れてゆくなつ

叱られてペディキュアをぬる西がはのくびすぢだけが熟れてゆくなつ

なつ果実えらびてたてるこゆびかなおわしましますみろくのにわに

なつ果実えらびてたてるこゆびかな小指ふるえてこよりのはなび

なつ果実えらびてたてるこゆびかなかなしきこともわすれたように

ふるいどにぽたりぽったり藍色のしたたりおちる淡きにくよく

とこなつに性をさずかる因果かな経がながれる夕べのにわに

こうながれそゐねそゐねと香ながれそぼのいえいとわたしはにてる

こうながれそゐねそゐねと香ながれsigeの戸だなをしゃがんでながむ

じんせいの示唆なんぞなきにわさきでsigeとわたしは猫語ではなす

じんせいの示唆なんぞなきにわさきでsigeのこころはスカーフをまく

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