ウルムチの朝

しおみまき

はむはむと偶蹄目に奇蹄目ゆめのつづきがぐるぐるまわる

ぺかぺかのバターで頬をよごしたい乳白色のウルムチの朝

朝もやにふたこぶらくだこぶ垂れて檻車のまえで濃いエスプレッソを

くつしたがかわいてゆくの眺めてた。駝鳥のたまご抱きまくらして

砂のうえふとめのあしでたっている産道からのながきみちのり

こいびとがわらう。砂丘の曲線はなだらかなれど微風にゆれる

きしきしと髪梳かすひとうつくしい。かえるとこなどないのでしよう。

長老とよばれるひとが眠っている。束ねた脚がさなぎのようだ。

しずかなるエアコンディショナーせかいからとりのこされて羊歯をはむ午后

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