きみのこえ。スープの膜をふるわせてちいさな匙で掬う晩秋
それから。と注ぐことばのくちもとに名残のようなうぶ毛濃くして
くちびるがまたぎこちなく触れるとききみのくぼみにミルクあふれる
さむいぼをさかなでてゆくやさしさはやや肉厚のきみのおやゆび
うっすらと粉のにおいのこめかみに雨の気配をとじこめている
とおくにはきみをよぶこえこだまして耳のおくまで研ぎ澄まされる
うらああああ地上最後のはなびらが剥がれてゆくよきみのかたごし
こいびとがまっしろになる。衝動はながそでのシャツ取り込むように
こいびとの水琴窟をききましょう。うすむらさきのあめのゆうべに
こいびとと繋がれたままほろびます乳白色のエミューの森に